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伯母

私には、89歳になる伯母がいます。

明るくて、大きくて、
いつも私を大きな心で迎えてくれました。

おしゃべりで、年齢もおばあちゃんぐらい。
おばあちゃんよりおばあちゃんらしい存在でもありました。

認知症とやらも進んでしまい
ケアホームなるようなところで暮らすこととなり
八王子のほうまで行ってきました。

現実を見ました。

私の知っている伯母さんではなかった。
私の知っている伯母さんは、もうおしまい。

エレベータを降りると
ホールに車椅子に乗っている老人さんたちが集まっていた。

異様にも見えてしまったケアホームとやら
伯母さんが「変わった」のが一瞬でわかる
そこにいる人たちもそうであるのがわかる

介護というものは私には未知で、
壮絶な現場なのであろうことは何となくわかる。
そうしていただけるだけでありがたいと思うべきなのもわかる。

 「きれいごと」なんかより
「キタナイこと」をどれだけみてきたかで人は形成されるとも思うけれど
そう長くは居られない・・

ここで、こうして「終える」ことを待つのみ
思い出に浸ったり、それを喜んだり悲しんだりすることすらできないのだろう
何を考えるのだろうか
考えることすらおしまいなのか

あとわかること。
伯母さんには感謝してもしきれないくらい感謝しています。
私に大きく影響を与えてくれた大切な存在です。

だけれども、それを買って出ることをしないし
あと何回、会いに行くのか、
という自分の非情さ。

伯母さんの存在、現実を知ろうと
伯母さんの「臭い」を深く嗅いでいました。

入口に、書道クラブに属している方々の作品が展示されていました。

写真を撮ることは控えましたが
どの作品も明らかに

「無欲」

でした。

とても素晴らしい作品だな~と思いました。
子どものようでもあり・・

そういう「書」は、目指したいけれど、到底書けるものではないと思っています。

でも、なんだか胸がくっとなりました。


2015-01-26 | Posted in blogNo Comments » 
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